織田信長や豊臣秀吉も観覧したと言われる、尾張津島天王祭(おわりつしまてんのうまつり)は約600年の歴史がある伝統的なお祭りです。
また、ユネスコ無形文化遺産として、世界的にも注目度が高いお祭りです。
尾張津島天王祭では宵祭(よいまつり)と朝祭(あさまつり)があり、土曜の夜に行われる宵祭では、500個の提灯で輝きを身にまとった5艘(ごそう)のまきわら船が丸池を渡ります。
ゆらゆらと揺れる水面に映る船姿はとても美しく心が揺さぶられます。
朝祭では、車楽舟(だんじりせん)5艘と、市江車(いちえぐるま)が加わり、飾り付けをされた6艘が、能人形を乗せ丸池を進んでいき、宵祭とはまた違った雰囲気で人々を魅了します。
日本三大川祭に数えられる程の有名なお祭り尾張津島天王祭。
いつ開催されるのかが気になりますよね!
今回は尾張津島天王祭2025の日程や穴場、屋台、駐車場情報について紹介していきます。
尾張津島天王祭2025はいつ開催?概要と基本情報をチェック!
毎年7月に行われる
— りょう☆ (@2PmUS7GB9iY0CI6) April 29, 2024
💠尾張津島天王祭
600年続く津島神社の祭礼で
そのお神輿が展示されていました🙂
かなり盛大で華やかな夏祭りで
たくさんの人で賑わうらしいので
1度行ってみたいです😀#津島神社#津島天王祭#夏祭り pic.twitter.com/uQOLuPJBy2
尾張津島天王祭2025は、7月26日(土)の「宵祭」と、翌日27日(日)の「朝祭」で構成される二日間のお祭りです。
愛知県津島市にある津島神社と天王川公園を舞台に、幻想的で華やかな行事が行われます。
尾張津島天王祭り
日程:2025年7月26日(土)~7月27日(日)
宵祭:7月26日(土) 18:00~22:00
朝祭:7月27日(日) 9:10~12:00
尾張津島天王祭りは毎年7月の第4の土日に開催されます。
少雨の場合は決行予定ですが、荒天時には中止の可能性があります。
宵祭は夜の行事で、500個以上の提灯を灯した巻藁舟が川をゆったりと進み、幻想的な光景を楽しめるのが特徴です。
一方で朝祭は、車楽舟が登場し、布鉾を持った若者が川に飛び込むという迫力ある演出が見どころです。
宵祭は幻想的でロマンチック、朝祭は勇ましく迫力満点。
同じお祭りでも、昼と夜でまったく異なる顔を見せるのが魅力ですね。
どこで開催されるの?会場の場所と雰囲気まとめ
尾張津島天王祭の主な会場は、以下の2カ所です。
天王川公園
天王川公園の「丸池」が祭りの中心となり、巻藁舟や車楽舟の運行が行われます。
公園内には屋台が並び、多くの観光客で賑わう華やかな雰囲気になりますよ。
津島神社
津島神社では神輿の出発や還御、児奏楽などの神事も見ることができます。
尾張津島天王祭2025の屋台情報!どんなグルメが楽しめる?
昨日の尾張津島天王祭りの人混み やばーい pic.twitter.com/Onf6vpn2E5
— キンプリ スポーツマン (@DCTtake0321) July 23, 2023
尾張津島天王祭では、例年、天王川公園の周辺にはずらりと屋台が並び、地元グルメから夏祭り定番の味までが楽しめます。
ここでは、屋台の出店エリアやおすすめの食べ物などを詳しく紹介していきます。
屋台の出店場所・時間は?天王川公園が中心!
屋台のメイン出店エリアは「天王川公園」周辺です。
公園の丸池周辺や、津島神社へ向かう参道沿いに多数の屋台が並びます。
出店時間は明確な発表はないものの、例年の傾向では
- 【宵祭】15:00頃~22:00頃まで
- 【朝祭】9:00頃~13:00頃まで
が目安となっています。
昼間は比較的すいていますが、18:00以降の宵祭本番になると一気に人が増え、賑わいは最高潮に達します。
お子さま連れやゆっくり見たい方は、少し早めの時間帯を狙うのがおすすめですよ。
次は、実際にどんな屋台が出るのかチェックしていきましょう。
過去に人気だったおすすめ屋台グルメはこれ!
尾張津島天王祭では、定番から地元ならではの屋台まで幅広いグルメが楽しめます。
過去に人気だったものをいくつか紹介すると
- 肉巻きおにぎり:ボリューム満点で大人にも子どもにも人気
- みたらし団子:愛知らしい甘辛の味つけが絶品
- フルーツ飴:いちご・ぶどうなど種類も豊富で見た目もかわいい
- かき氷:夏の定番。映えるカラーのものも多く、SNS映え抜群
- 手羽先唐揚げ:ビールとの相性最高!愛知グルメの鉄板
さらに、近年は韓国系のチーズハットグや、バナナジュースなどトレンド感ある屋台も登場しています。
尾張津島天王祭2025のイベント情報!宵祭と朝祭の見どころは?
尾張津島天王祭は、約600年の歴史を持つ津島神社の伝統行事で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている格式あるお祭りです。
- 7月25日(金)夕方〜夜
・児打廻(ちごうちまわし)
肩車された児が各車屋を巡り、祭りの無事を祈願する儀式。
最終的に津島神社で三度打ち廻しを行う。 - 7月26日(土)午前中
・神輿渡御(みこしとぎょ)
津島神社から天王川公園の御旅所へ、神輿が渡御。
沿道を練り歩く荘厳な神事。 - 7月26日(土)18:00頃〜
・宵祭り
如意点火によって巻藁舟に提灯が灯され、幻想的な舟出が始まる。
天王川公園の丸池に提灯500個超の舟が浮かぶ美しい演出。 - 7月27日(日)9:10〜
・朝祭
市江車から若者が川に飛び込み、布鉾を奉納。
車楽舟(能人形を飾った舟)が出航し、御旅所に向かう。 - 7月27日(日)朝祭終了後〜昼前
・神輿還御(みこしかんぎょ)
神輿が御旅所から津島神社へ戻る、祭りの帰路を飾る行進。 - 7月27日(日)午後
・稚児奏楽(ちごそうがく)
児たちが神前で奏楽を奉納。
3日間の祭りを静かに締めくくる感動のフィナーレ。
ここでは、そんな一連の流れを時系列で紹介しながら、宵祭・朝祭の見どころをたっぷりご案内しますね。
児打廻(ちごうちまわし)
尾張津島天王祭り
— そら (@blue_sky2323) July 24, 2022
眠く過ぎて可愛い過ぎる。 pic.twitter.com/6g2dhW60H7
前夜祭として宵祭の前日、7月第4金曜日に行われるのが「児打廻(ちごうちまわし)」です。
この行事では、古式ゆかしい装束をまとった4〜6歳の男の子たちが登場します。
彼らは「児(ちご)」と呼ばれ、神様の憑代(よりしろ)として地面に足をつけてはいけません。
そのため、肩車をされたまま町を巡り、各車屋を訪れるのが習わしです。
この日は、車河戸(くるまこうど)で船上奏楽を行った後、津島神社へと向かい、拝殿前で「三度打ち廻し」を行います。
この厳かな儀式が、祭りの成功と安全を祈願する神聖なプロローグとなります。
神輿渡御(みこしとぎょ)
児打廻の翌日、つまり宵祭当日の朝に行われるのが「神輿渡御(みこしとぎょ)」です。
この神輿渡御は、津島神社の神様が年に一度、町へお出ましになるという重要な神事です。
午前中、津島神社から御旅所(おたびしょ/天王川公園北側)まで、神輿を中心とした行列がゆっくりと進んでいきます。
この時、道中では古くからの伝統に則った厳かな雰囲気が漂い、まるで時代をさかのぼったかのような風景が広がります。
沿道には多くの観客が集まり、神輿が通るたびに手を合わせる人の姿も見られますよ。
この神輿が御旅所に到着することで、いよいよ夜の「宵祭」へとバトンが渡されます。
宵祭り
夏といえば川祭り!
— gekimayu (@turtle_910) July 23, 2016
尾張津島、天王川祭りでした。 pic.twitter.com/ObOdfqZKMq
宵祭は、尾張津島天王祭の中でも最も華やかで幻想的なシーンが展開される夜の行事です。
毎年20万人以上の観客が訪れるこのイベントでは、天王川公園の丸池に5艘の巻藁舟(まきわらぶね)が登場します。
舟には500個以上の提灯が灯され、その灯りが水面に反射して、まるで夢のような光景が広がります。
午後6時30分頃には、巻藁舟の「如意点火(にょいてんか)」が行われ、各舟の真柱に一斉に提灯が吊り上げられるシーンは必見です。
その後、舟は御旅所に向けて静かに漕ぎ出され、観客の視線を一身に集めながら、ゆっくりと水上を進んでいきます。
提灯の明かりと太鼓の音が重なり合い、なんとも言えない幻想的な空間が生まれてとても感動的です。
朝祭
7月には尾張津島天王祭りが開催され天王川に装飾された船達が出て豪華絢爛な景色を拝める
— ☾終わりの始まり(@dopestar10) January 4, 2020
…二年連続台風と重なり中止だった
まだ一回しか見れてない
夜は船に灯りが灯され凄く綺麗です
(バッテリー切れで昼のしか撮ってない🥺) pic.twitter.com/OluAE2qKFN
宵祭の幻想的な雰囲気とは一転、翌朝に行われる「朝祭」は、活気と迫力に満ちた熱い行事です。
この日は、前夜に提灯を装飾していた舟が一晩で「車楽舟(だんじりぶね)」へと装いを変え、能人形を飾り付けて出航します。
さらに、愛西市から参加する「市江車(いちえぐるま)」も加わり、全6艘が川を渡ります。
注目すべきは、市江車に乗った10人の若者たち。
彼らは締め込み姿で舟から川へ次々に飛び込み、布鉾(ぬのほこ)を抱えて水中を泳ぎながら、御旅所へと奉納しに向かうのです。
川の中を勢いよく進むその姿は、まさに命がけの神事。
観客からは歓声と拍手が巻き起こり、祭りのクライマックスとしてふさわしい迫力があります。
神輿還御(みこしかんぎょ)
朝祭が終わると、御旅所に鎮座していた神様が再び津島神社へお戻りになる「神輿還御(みこしかんぎょ)」が行われます。
この儀式は、天王川公園の北側に設けられた御旅所から神輿が出発し、ゆっくりと町中を練り歩いて、津島神社へと戻るものです。
行列には、奉仕者や囃子(はやし)、神職をはじめとした関係者が加わり、厳かな雰囲気に包まれます。
沿道では、見物客が手を合わせながら神輿の帰還を見守り、地域全体が神聖なムードに包まれる瞬間でもあります。
この還御によって、祭りの神事としての役割が一区切りつけられます。
稚児奏楽(ちごそうがく)
尾張津島天王祭の最後を飾るのが「稚児奏楽(ちごそうがく)」です。
祭りの中で主役を務めた児(ちご)たちが、神前で奏楽を奉納するこの行事は、静けさの中に感動が宿る時間です。
奏楽は、宵祭・朝祭で舟の上でも披露されますが、この「稚児奏楽」は津島神社の拝殿で行われる最終の奉納です。
児たちは正装に身を包み、笛や太鼓を使って丁寧に演奏を奏でます。
観客も見守る中、その小さな姿からは想像できないほど真剣な表情で演奏する様子は、見ている人の心を打ちます。
神様への感謝と祭りの成功を祈る意味が込められたこの演奏をもって、3日間にわたる尾張津島天王祭は静かに幕を閉じます。
どのイベントも、とても厳かで感動的です。
尾張津島天王祭花火2025の駐車場情報
尾張津島天王祭では無料・有料駐車場が利用できます。
無料駐車場情報
当日会場となる天王川公園の駐車場は交通規制が敷かれ利用することができません。(交通規制時間17時~22時半)
なので、臨時駐車場として公共施設の駐車場が解放されます。
公共施設の無料駐車場の収容台数はすぐに満車になってしまいますので、車の方は早めに向かわれることをオススメします。
【津島市役所 本庁舎駐車場】
約80台/無料
※徒歩約15分
【津島市文化会館 駐車場】
約150台/無料
※徒歩約10分
【ヨシヅヤ津島本店 屋上】
例年協力あり(利用条件は店舗次第)
【津島東高等学校 校庭(臨時)】
例年設置(天候により変動)
有料駐車場情報
無料駐車場が止められない場合は有料駐車場を活用するのも有りです。
こちらも収容台数が少なめなので早めに向かう方が良いでしょう。
駐車場名 | 時間 | 料金 | 備考 | |
1 | スペースECO津島駅前 | 24時間 | 300円 | 26台 |
2 | スペースECO 津島駅第2 | 24時間 | 300円 | 14台 |
3 | 名鉄協商パーキング津島駅前第1 | 30分 | 100円最大700円 | 51台 |
尾張津島天王祭の人出は2日間で約万35人。
収容台数1500台の無料駐車場をはじめ、各駐車場はすぐに埋まってしまいます。
できれば公共の交通機関を利用することをおすすめします。
尾張津島天王祭2025の混雑状況
尾張津島天王祭、数年ぶりの通常開催でめちゃんこ凄い人人人!
— 伊藤製罐工業【公式】~イトウセイカンコウギョウ~ (@110seikan) July 22, 2023
さすが津島に最も人が集まる日!
なんとか隙間を確保してまきわら船見られました。
良きですねえ。 pic.twitter.com/ypK1479cQ3
尾張津島天王祭は、毎年30万人以上の人々が訪れる有名なお祭りです。
2025年もかなりの混雑が予想されます。
混雑のピークは土曜日の宵祭の17時〜22時半頃です。
前年の様子です。沢山の人が集まっている様子が伺えます。
かなり混みあいますのでトイレは早めに済ませておいた方がよさそうです。
天王川公園案内図です。
トイレの場所はチェックしておくと安心ですね!

尾張津島天王祭2025のアクセス情報!最寄駅や行き方を詳しく解説
祭り当日は会場周辺が大変混雑するため、スムーズなアクセス方法を事前に知っておくことがとっても大切です。
特に電車やバスなどの公共交通機関を使う場合、最寄駅や乗り換えのポイントを押さえておけば、混雑をうまく避けながら快適に会場へ到着できますよ。
公共交通でのアクセス
尾張津島天王祭の最寄駅は、名鉄津島線・尾西線「津島駅」です。
名古屋駅からのアクセスも良く、以下のルートが便利です。
- 名古屋駅 → 名鉄名古屋本線 → 須ヶ口駅 → 津島線 → 津島駅(約30〜35分)
津島駅から天王川公園までは徒歩15分程度。
駅からは案内スタッフや看板が多数出ており、迷うことはまずありません。
ただし、宵祭の夕方は改札が非常に混雑するので、早めの到着をおすすめします。
また、津島駅の一つ手前の「藤浪駅」から歩くルートもあり、混雑を避けたい方にはこちらもおすすめです。
車でのアクセス
車で来場する場合、ナビの目的地設定は以下のいずれかが便利です。
- 【天王川公園】愛知県津島市宮川町1丁目地内
- 【津島神社】愛知県津島市神明町1
ただし、宵祭・朝祭当日は交通規制や通行止め区間が多数発生します。
特に天王川公園周辺の道路は歩行者天国になるため、極力離れた場所に停めてから徒歩移動を想定しておくと安心です。
また、観光桟敷席チケットを購入した方には専用の駐車場案内が送られる場合があるので、事前にチェックしておくとスムーズです。
尾張津島天王祭2025のまとめ
今回は尾張津島天王祭の日程やイベント情報・そして、屋台や駐車場についてご紹介しました。
尾張津島天王祭には、ユネスコ文化遺産に登録されている歴史・文化・芸術が凝縮された本格的な伝統行事です。
美しい光景と熱気に包まれる3日間は、きっと心に残る特別な夏の思い出になるはず。
有名な歴史のあるお祭りなのでとても混みあいますが、宵祭、朝祭と違った雰囲気が楽しめる日本で最も華麗と言われる川祭です。
是非一度は行ってみたいお祭りです。
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